住むこと。そして生きること。〜成城ギャラリーからの提案〜
転機としての障がい・高齢化：新たな人生の始まり
✦予期せぬ転機と住環境の課題
人生は予測できない出来事の連続です。ある日突然、「今までできていたことができなくなる」という状況は、誰にでも起こり得ます。事故や高齢化等によって車椅子生活となると、自宅の段差や狭い廊下が大きな障壁となり、日常生活にさまざまな不便が生じます。厚生労働省の調査によれば、車椅子ではなくとも、70歳以上の約25%が何らかの移動困難を経験しており、その半数以上が自宅改修の必要性を感じています。突然訪れた不自由と将来への不安の中で生活を続けることは計り知れない困難を伴いますが、適切な住宅改修によって生活の質は大きく改善されます。たとえば、廊下幅を90cm以上に広げたり、床材を滑りにくい素材に変更することで、転倒リスクが大幅に減少したというデータもあります。住環境の整備は、希望を見出すための第一歩となるのです。
✦逆境を乗り越えたふたつの実話
映画『AIKI』（天願大介監督 日活 2002年）は、突然の事故で車椅子生活となったボクサーが、車椅子のまま武術の練習を始め、新たな希望を見出していく感動作です。実在の車椅子武術家がモデルとなっており、前向きな姿勢と不屈の精神は観る者に大きな勇気を与えてくれます。この映画は、障がいによる困難を正面から受け止め、それを乗り越える力の大切さを伝えています。
また、小説『ひまわり』（新川帆立著 幻冬舎 2024年）は、突然の事故で頚髄を損傷し車椅子生活となった女性が主人公です。多くの困難に直面しながらも諦めず、ついに司法試験に合格し法曹となった実在のモデルがいます。障がいや絶望的な困難に立ち向かう彼女の姿勢は、多くの読者に希望と勇気を与えてくれます。
✦住環境整備が切り拓く新しい可能性
これらの作品が示すように、車椅子生活などの不自由は決して人生の終わりではなく、新たな可能性の始まりです。ただし、その可能性を開くためには、住環境の整備が不可欠です。車椅子使用者の87%が「自宅改修後に生活の質が向上した」と回答しており、特に浴室やトイレのバリアフリー化が自立生活の鍵となっています。
法律も進化を続けており、2025年4月からはホームエレベーター設置の規制が緩和されるなど、住環境の改善と利便性向上が推進されています。もし将来、住環境のバリアフリー化が必要になったとき、どのような改修が自分や家族の生活をより良いものにできるのか、今から考えておくことが大切です
NODA東京ショールームで体験
株式会社ノダという建材メーカーが提供する素晴らしい体験コーナーについてお話ししたいと思います。このコーナーは、障がいをお持ちの方や高齢者の方々が、より快適に生活できる住環境を体験できる大変貴重な場所です。
✦体験コーナーの魅力
この体験コーナーでは、最新の建材機器やバリアフリーの設計が実際にどのように機能するのかを、実際に触れて感じることができます。以下のような体験が可能です：
• バリアフリー設計の実演: 車椅子や歩行器を使用する方でも安心して移動できる通路や、段差のない設計を実際に体験できます。
• 最新の住設機器の紹介: 高齢者や障がい者のニーズに応じた、使いやすい建材製品が揃っています。
• 専門家によるアドバイス: 体験中には、専門のスタッフが常駐しており、個々のニーズに合わせたアドバイスを受けることができます。
✦参加方法
体験コーナーは予約制となっており、事前に公式ウェブサイトから申し込むことができます、実際の体験では、専門のスタッフの方が介助していただけますので、どなたでも安全に体験をすることが出来ます。家族や友人と一緒に訪れて、実際の体験を共有することもお薦めです。
〒111-8533東京都台東区浅草橋５丁目１３−６ に株式会社ノダの東京ショールームがあります。
通常の住宅設備のショールームに併設して、バリアフリー体験コーナーがあります。
ここでは、高齢者の体験や体の一部が麻痺した状態の体験、車椅子の体験をすることが出来ます。
開館時間は、10:00～17:00
休館日は、水曜日(祝日は開館)、3月・6月・9月・12月の第2土曜日 年末・年始・夏期休暇・5月連休
〈体験コーナー入口〉車椅子の体験も出来ます
〈バリアフリー用ドア〉ドアの開閉半径が通常のドアよりも小さいため車椅子での開閉がよりやり易くなっています
〈普通の階段とバリアフリー階段の比較〉右がバリアフリーの階段で、幅が広く段差も低くなっています、また、踏板と蹴込板の色を変えてあって、視認性を高めています。
〈持ちやすい手摺〉丸くない形状が意外と持ち易いことに加えて、握力が弱くても、肘や腕で身体を支えながら移動し易い形状になっています
〈高齢者体験セット〉視界が狭い、外部の音が聞こえ難い、関節が曲がりにくい、身体が重いなどの体験が出来ます
上体が前傾になる姿勢になるため、とても疲れます
〈麻痺状態体験セット〉関節が曲がりにくい、体重がうまくのらず重心が安定しない等の体験が出来ます
少しの段差でも通過に時間がかかります
株式会社ノダの障がい・高齢者向け体験コーナーは、住環境を改善するための貴重な機会です。ぜひ一度訪れて、未来の住まいについて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか？
住まいで叶える新たな暮らしの可能性と成城ギャラリー
✦お客様の理想を形にするために——成城ギャラリーの使命
株式会社相川スリーエフ成城ギャラリーは、長年にわたり注文住宅やリフォーム・リノベーションの分野で高品質な住まいづくりに取り組んできました。私たちの使命は、デザイン性と機能性を兼ね備えた空間を提供することです。お客様の声に真摯に耳を傾け、理想の住まいを共に形にしてまいりました。外部の建築家との連携による卓越したデザインと、自社の確かな建築技術を融合させ、細部にまでこだわった施工を実現しています。特に、障がいをお持ちの方や特別な配慮が必要な方々のご要望には、画一的な提案ではなく、最適な解決策を導き出すことで、快適で住みやすい住環境を提供してきました。
✦技術力とデザインの融合——“箱”ではない住まいづくり
成城ギャラリーは、住宅を単なる「箱」としてではなく、居心地の良さと美しさが共存する空間として創造しています。成城という地にふさわしい上質で洗練された住まいを提供し、お客様の理想を実現し、長く愛される家づくりを行ってきました。建築家のデザインやお客様の細やかなご要望を実現するためには、高度な技術力が不可欠です。デザイン性の高い曲線や特注造作、自然素材の繊細な扱いなど、熟練した職人の技術があってこそ実現できるものです。
✦リフォームの難しさと成城ギャラリーの強み
特にリフォーム工事は新築よりも難易度が高いとされています。その理由は、既存の建物を活かしながら進めるため、解体して初めて分かる構造上の問題や、古い素材と新しい素材の結合処理など、現場ごとに異なる課題への柔軟な対応が必要だからです。新築工事が設計図通りに進められるのに対し、リフォームは「フタを開けてみないと分からない」ことが多く、この“見えない部分”にこそ、長年の経験と確かな技術、そして現場での臨機応変な判断力が不可欠です。特にバリアフリー工事では、簡易手すりを設置したり段差をなくすだけでなく、住まう方の身体状況や生活動線に合わせて間取りを変更したり、トイレや浴室のスペースを広げるなど、より難しい改修が必要となるケースが増えています。
成城ギャラリーには、こうした難易度の高い工事を数多く手がけてきた豊富な経験と、既存材と新規材の適切な結合処理を可能にする高度な技術があります。例えば、古材を活かしながら耐震補強を施したり、デザイン性を損なわずに収納機能を最大化したりする施工は、職人技と設計力の両方がなければ実現できません。また、バリアフリー化は高齢者や障がいのある方だけでなく、すべての人にとって暮らしやすい住まいづくりの第一歩です。
✦お客様の夢を「形」と「質」で支えるパートナー
成城ギャラリーでは、常にお客様一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、建築家のデザインやご要望を忠実に再現する技術を磨き続けています。デザインの魅力を最大限に引き出し、より暮らしやすい住宅に改修するためには、それを支える確かな技術が必要です。建築家が細部までこだわり抜いたデザインは、見た目の美しさだけでなく、日々の暮らしやすさや何気なく追求されています。 そのデザインを私たち成城ギャラリーの豊富な経験と高度な技術で、お客様の理想を超える「世界にひとつだけの住まい」を実現してきました。
「本当に自分たちらしい家をつくりたい」「建築家のデザインに興味がある」「暮らしやすさにもこだわりたい」――そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
住宅のバリアフリー工事は、私たちの技術と経験が最大限に活かされる分野です。今後も、より多くの方に安心して暮らしていただける住まいづくりに貢献してまいります。
私たちは、東京都内はもちろん、千葉県にも拠点を置き、地域の特性やお客様のご要望に応じて最適な住宅設計を行っています。新築・リフォーム・バリアフリー工事・断熱改修など、住まいに関するおや悩みご相談は、ぜひ一度成城ギャラリーへお問い合わせください。 「こんなこと相談してもいいですか？」という内容でも大歓迎です。 あなたの理想の住まいづくりを、私たちが全力でサポートします。
