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2024年3月国交省公開 省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を住みこなす住まい方ガイド   高機能な住宅の性能を発揮させる 25 のポイント

目次

  1. ガイド紹介
  2. 目次
  3. 住みこなし方
  4. 本ガイドの目的

ガイド紹介

このテキストは、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の効果的な住み方についてのガイドです。正しい住まい方や設備機器の使用法を通じて、住宅の高い性能を十分に発揮させ、省エネを促進することを目的としています。具体的なポイントには、夏冬の適切な温度設定、日射しの管理、適切な暖冷房機器の使用、室内の空気の質を保つための換気、災害時の備えなどが含まれます。

目次

断熱性の高い住宅を住みこなし、快適でカーボンニュートラルな暮らしを実現するために・・・3

ガイドの構成・・・5

視点1:熱が逃げない断熱性が高い住宅は・・・7

  • 外出する際は日除けを閉めて熱を入れないようにしましょう・・・7
  • 冬の日射しは暖房の助っ人! 窓からの日射しの熱で家中を暖めましょう・・・8

季節に応じた日射しのコントロールが大切・・・6

  • 夏の日射しは冷房の大敵!窓からの日射しをしっかり遮りましょう・・・6
  • 室温に合わせて窓からの日射しを調整しましょう・・・9

視点2:暖冷房機器を適切に運転することで少ない暖冷房エネルギーでも快適に・・・10

  • 在宅時、暖冷房設備は風量「自動」で「連続」運転しましょう・・・10
  • 断熱性の高い住宅では暖冷房の設定温度を控えめにしましょう・・・11
  • 暖冷房機器の定期的なメンテナンスで効率を向上させましょう・・・11
  • 冷房運転時に設定温度に到達して除湿機能が働かない場合には除湿モードに切り替えたり除湿機を活用しましょう・・・12
  • 外の湿度が高い時には窓を閉めておくようにしましょう・・・12
  • 乾燥が気になる場合には適度に加湿しましょう・・・13

視点3:断熱性が高い住宅では空間をつなげて気持ち良い空気を家中に・・・14

  • 各室の内部ドア等を開けて家中を暖冷房しましょう・・・14
  • 扇風機やサーキュレーター等で冷気を家中に回しましょう・・・14
  • サーキュレーターや小さな暖房器具を併用することで家中を暖めましょう・・・15
  • 24時間換気設備は常時運転させましょう・・・15
  • 外気が快適な場合は窓を開けましょう・・・16
  • 室内に熱がこもったら窓を開けましょう・・・16

視点4:災害時でも日常生活を維持するために高性能な機能をもしもの備えに・・・17

  • 電気・ガスなどのインフラが止まっても在宅避難ができます・・・17
  • 太陽光発電の電気を利用しましょう・・・18
  • 蓄電池を利用しましょう・・・19
  • エネファーム(家庭用燃料電池)を活用しましょう・・・20
  • 給湯機を活用しましょう・・・21

断熱性が高い住宅を住みこなすもうひと工夫・・・22

  • 室内外の温湿度を確認しましょう・・・22
  • カーテンの設置の仕方、開け閉めで調整しましょう・・・22
  • 季節に応じた服装で調整しましょう・・・23
  • 植栽で日射しを調整しましょう・・・23

住みこなし方

●断熱性能が低い住宅の温熱環境
冬、古い住宅に住んでいて、ルームエアコンで暖房している場面を想像してみてください。次のような経験をしたことがありませんか。
①部屋がなかなか暖まらず、ルームエアコンの設定温度をどんどん上げたり、長い時間「強運転」を続けたりしてしまう。
②窓や壁の近くにいると冷える、冷たい風を感じる。床が冷たい。
③部屋の上部は暖かいのに、足元がなかなか暖まらない。
④暖房していない部屋、廊下やトイレ、浴室などが冷え切ってしまう。
これらは、床・壁・天井などの躯体や窓・ドアなどの開口部の断熱性能が低いために、躯体や開口部を通して室内の熱がどんどん外部に奪われてしまうことが原因です。暖房するそばから外部に熱が逃げてしまうので部屋がなかなか暖まりません(①)。壁や窓が冷えていると、直接触れていなくても「放射」によって壁や窓が私たちの体から熱を奪うので、寒く感じます。足が触れる床が冷たいと直接熱が奪われてしまいます。また、壁や窓付近で室内の空気が冷やされて下降し、冷たい気流として感じられます(②)。冷えた空気は床付近にたまる一方、エアコンで暖まった空気は天井付近にたまります。その結果、部屋の中で上下に温度差が生じ、「頭熱足寒」環境が形成されてしまいます(③)。また、暖房したい部屋が暖まりにくいとドアなどを閉め切ってしまうので、暖房していない部屋は、暖気が回らないうえに断熱性能も低いためにますます冷えてしまいます。こうして生じる部屋と部屋の間の温度差は「ヒートショック」の原因になります(④)。冬に暖まりづらく、部屋の中で極端に冷たい部位や上下温度差があったり、部屋間に温度差が生じる環境では、快適性が損なわれるだけでなく、健康にも負の影響を与えることがわかってきています。また、暖房用のエネルギーも多く消費されることになってしまいます。●断熱性能の高い住宅の特徴 住宅の断熱性能を高めると、躯体や開口部の熱の出入りが少なくなることから、上記のような状態を緩和することができます。その結果、 ①家中を効率よく暖房することができる。夏にも冷房が効きやすい。 ②そのため、暖冷房エネルギーを抑えることができる。 ③室内の空気が極端に冷やされたり暖められたりする部位が少なくなり、家じゅうの温度差を小さくすることができる。 などの効果を得ることができます。このような断熱性能の高い住宅では、冬に暖かく、夏に涼しく住まう方法が、従来の住宅からは少し変わってきます。冬、室内を暖める「熱源」は暖房設備だけではありません。室内の熱を保ちやすいということは、私たち自身や家電機器等が発する熱や、なにより日中の太陽の熱も上手に活用することができます。一方で、一度暖まると逆に冷めにくくなることもあります。夏に窓から入る太陽の熱で室内が熱くなると、強く冷房しなければいけなくなります。●より効果的に住みこなす工夫を紹介 そこで、本ガイドでは、これからの住宅のスタンダードとなる断熱性能の高い住宅を効果的に住みこなす工夫をご紹介します。また、これらの住宅に設置されることも多い高効率設備機器や太陽光発電設備などを災害時などに活用する工夫もあわせてご紹介します。すでに断熱性能の高い住宅にお住まいの方はもちろん、これから新しい住宅の取得をご検討の方にも、参考にしていただけるアドバイスですので、ぜひ、本ガイドをご活用ください。

本ガイドの目的

2050年のカーボンニュートラル実現をめざして、住宅における省エネの重要性が一層高まっています。一口に「住宅における省エネ」といっても、そこには住宅の建て方と住まい方の両面がありますが、たとえ省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を建てても、正しい住まい方や使い方をしなければ、その住宅がもつ高い性能を十分発揮することができないばかりか、かえってエネルギー消費量が増えてしまう結果にもなりかねません。
また、住宅を新築した際に住まい手に渡される設備機器などの取扱説明書は、内容が煩雑で多岐にわたっているため、その住宅とってどのような使い方が重要なのかわかりづらくなっているといった状況も見受けられます。こうしたことをふまえ、本ガイドは、省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅に適した住まい方のポイントを簡潔に示すことで、こうした住宅を住みこなし、住宅が持つ高い性能を十分発揮できるようにすることを目的としています。さらには、住まい方をもう一工夫することで、より一層の省エネを図るとともに快適性や健康にも寄与することをめざしています。

ご興味のある方は、こちらをご覧ください。
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本文はPDFで国交省のWebサイトに掲載されれいます。長文なのでじっくり読みたい方はご覧ください。

ご興味のある方は、こちらをご覧ください。“`

https://www.kkj.or.jp/contents/build_hojyojigyo/report/R05_howtolive-guidebook.pdf


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