【高気密高断熱/耐震等級3】
変形地に、完全自由設計とZEHを超える性能の住まい

工法 2×6
土地面積 163.41㎡/49.4坪
建物面積 120.50㎡/36.4坪
UA値 0.38W/m2・K
C値 0.374㎠/㎡
耐震等級 3
子どもたちが独立した後、いつでもみんなで集まりたくなるリビングが欲しいと思ったことからM様の家づくりが始まりました。のびのびと過ごせる開放感のある空間を実現しつつも、家族が安全に過ごすため、耐震等級3という最高ランクの耐震性を確保しています。また、夏や冬も快適に過ごせるよう高気密高断熱にもこだわりを。住宅性能評価では超高性能な数値を実現。ZEH基準を大幅に上回るUA値、日本で最も厳しい北海道基準を満たした気密性能を実現しました。通常耐震性能や住宅性能を高めようとすると吹き抜けや大きな開口部を設けるのが難しくなる、M様邸はそれらを両立するために工夫を凝らし、素材やデザイン、工法など、M様の理想に最適化されたすまいになりました。

旗竿地を活かすプラン

周囲を建物で囲まれた旗竿地に建つM様邸。敷地面積は手前にある通路(旗竿部分)が含まれているため、残された長方形の旗状の土地をどれだけ有効活用できるかがポイントに。隣接する建物との位置関係を踏まえ、外部からの視線が気にならない高窓を随所に採用しています。庭はこれから手入れを楽しまれるご予定だとか。

冷暖房効率と開放感を両立した吹き抜け

木の質感と白い壁のコントラストが際立つリビング。2階天井まで吹き抜けにしていますが、冷暖房効率にこだわったM様の要望に応じて2階空間とつながらない設計となっている点がポイント。高い位置に設けられたフィックスの窓は外部の視線を気にせず光を取り込むことができ、明るい空間づくりを実現しています。快適で開放的なリビングこそ家づくりで実現したいことであっただけに、M様のこだわりが感じられる空間となりました。

地形の良さを活かしたプランニングが光るLDK

細長い敷地の良さを活かしたのがこのLDK。地形に合わせて空間をできるかぎりそのまま使って、決して間仕切りを入れて細かな空間にしないことが建築家のこだわりです。吹き抜けのあるリビングと小上がりの畳コーナー、キッチンが奥行と広がりのある気持ちのいい空間を構成しています。また、小上がりは畳好きの奥様からのご要望で、掘りごたつ式のスタディカウンターのアイデアにも注目です。

畳下収納を設けてすっきり暮らす

小上がりの畳コーナーには畳下収納が隠されています。奥行85㎝の引き出しが3つもあり散らかりがちなオモチャやかさ張る日常用品などをスッキリ収納。段差30㎝は収納が実現でき上り下りが苦ではない椅子にもなる絶妙な高さ。リビングは見えない収納スペースをいかに取れるかがスッキリ暮らせるポイントとなります。

すっきりとした佇まいのテレビコーナー

壁掛けテレビ用の壁は2段になったカウンターと照明を造作しています。カウンターはローズウッドの板を並べただけのシンプルな作りですが、スッキリとした収まりになるよう調整しています。壁に光を当てて下部を間接的に照らすコーニス照明も空間に奥行きを与えています。

鮮やかなスクエアタイルで
空間にメリハリを

作業台側の壁に施された緑の磁器タイルがキッチンを鮮やかに印象付けています。様々なタイルの中から高窓のスクエアなデザインに合わせて正方形のタイルを採用しています。シンプルさとシックさを基調としながらも、異なる素材や色調を大胆に取り入れることで、空間にメリハリが生まれました。

収納を工夫し、すっきり

キッチンは全体のインテリアと調和するウッド調のパネルで統一。アイアン調の引手がアクセントになっています。また、収納は吊り棚ではなく、背面のカウンターの収納を充実させたり、別でパントリーも設けています。こうすることで、リビングから見たときキッチン全体がすっきり見えます。床は汚れに強く掃除が簡単な塩ビタイルを採用しています。

スタイリッシュで光あふれる玄関

玄関の扉を開けるとタイル土間とナラ材の框、無垢の木の床が奥行きいっぱいに広がり、その先にアイアンの手すりがスタイリッシュなストリップ階段が上へと延びています。階段室は上部からの光でほのかに明るく、この家の心地よさを予感させます。階段下収納や掃き出し窓の配置に建築家の工夫が伺えます。左手前にシューズクロゼットがありますが、それとは別にコート掛けを独立空間として設けているがポイント。右手のカウンター収納はローズウッドを採用。

ゆったりサイズのシューズクローゼット

タイル土間からつながるシューズクローゼットは6枚の可動棚が採用されており、ゆったりとしたサイズ感。家族の靴や道具を全部仕舞ってもゆとりがあるそうです。靴の臭いなどを避けるため、敢えてコート掛けとは空間を分けています。

すがすがしく開放感のある空間を追求した階段室

2階ホールから階段室を見下ろすと、真っ先に目に入るのが風景を切り取る四角い窓。位置を決めるにもこだわっており、建築家やスタッフと共に調整した。踏み板はイースタンホワイト(ゴムの木)の集成材を用い、アイアン手すりや照明器具にもこだわりました。毎日、上り下りする度に、気持ちのいい開放的な空間が味わえます。

廊下にランドリースペースの機能を持たせて
スムーズな家事導線を実現

2階のバルコニーに通じる廊下が室内物干し室になっています。共働きのため夜間に洗濯をすることが多く、翌朝バルコニーに干すまで一晩掛けておくのに重宝しているとか。造作の台も設けていますが、取り込んだものを畳んだり、仕分けするのにも便利で、廊下にランドリースペースの機能を持たせたアイデアは是非取り入れたいポイント。

軒天の木肌が美しいバルコニー

細長い前庭上に設えられたバルコニーは雁行させて庭に立った時の圧迫感を軽減しています。手前の広がった部分が洗濯物を干すスペースで、奥の左手のドアが室内物干し室に通じています。白い壁に黒いサイディングの手すり壁とし、同じく黒で統一した窓枠とシンクロして締まりのある外観デザインとなっています。軒天の木肌が美しい差し色に。

水回りは生活導線と
手入れのしやすさを意識

玄関ホールを入ってすぐの位置に洗面とトイレが設けられています。お子さんには帰宅時に手洗いの習慣を身に付けてほしいとこのような設計にしています。洗面台にはモザイクの磁器タイルがあしらわれており、造作のカウンターにはウォールナットが用いられている。トイレは汚れが付きにくい素材にこだわり、床はタイル調のフロアにしました。正面の壁はタイル張り風のアクセントクロスでデザインを合わせ、ホテルライクなお洒落な空間を演出。ウォールナットのカウンター収納は造作しています。

綿密な収納計画の上で設計された
ウォークインクローゼット

通常、ウォークインクロゼットは主寝室などに組み込まれることが多いのですが、M様邸では独立して設けてあり、廊下からダイレクトに出入りできるようになっています。約3畳ほどのスペースですが、パイプの位置や高さなど、徹底的に持ち物を分析して配置しています。適量適所で収納を分散することも必要ですが、こうした集中収納を設けることで居室をスッキリと片付いた状態に保つことができる上に、持ち物を把握しやすくなります。
隣接する書斎も同様で個室ではなく、ドアのないオープンな設計。
また、アクセントウォール部分に開口が設けられていますが、この滑り出し窓を開けることで吹き抜け天井に溜まった熱気を外に逃がす装置となっていて、まさに建築家の知恵が感じられるポイントです。

子ども部屋は子どもたち自ら選んだクロスで個性を演出

2つの子ども部屋はそれぞれダークな木の床と白い壁・天井で明るさと落ち着きのある空間に。子どもたち自ら選んだアクセントクロスが施されているのがポイント。コート掛け部分に花模様のアクセントクロスを採用して可愛らしく仕上げました。対面には明るい緑色のクロスを張り分けて個性を演出しています。クロス選びを通して多彩な色彩の中から自分の好きな色を決定することの難しさと楽しさを感じられたそうです。可動棚などの造作もM様と当社スタッフが相談して決めています。

お客様の声

東京都 小金井市 M様/2021年竣工
家族構成:夫婦+子ども2人

どのように会社を選びましたか?

たまたま遊びに行った知人の住まいが、木の温もりとデザイン性、居心地の良さで突出していました。それがワンズさんが手がけた家でした。住んでみた感想や、構造の頑丈さ、設計の工夫なども知人から聞くことができ、この会社ならと確信しました。また、担当の方が「住まいは一生の作品です」とおっしゃったことに感銘をうけました。家を売るのではなく、作品として施主と一緒に造り上げるという姿勢に熱いものがこみ上げてきました。毎週のようにメールのやり取りや打ち合わせをするという濃密な日々が5~6ヶ月続き、こちらの希望に対して最善を尽くしていただけたと思います。すべてをワンズさんと一緒に造り上げたというのが実感で、今でも、ここはこんなやり取りで出来上がったな、と当時のことが浮かんできて、愛おしくなります。

家づくりのこだわりは?

旗竿地でも開放的な空間にすることや、住宅性能にこだわりました。このほか、たっぷりの収納空間、家事動線や洗濯動線の良さなど、建築家とワンズさんと細かくやり取りをさせていただき、私たちの希望が反映された理想の住まいを実現できました。


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