土地の魅力を最大限に活用。
建築家が形にした美しい自然を暮らしに取り込む家

木造軸組み工法
土地面積 691.75㎡/209.2坪
延床面積 116.25㎡/35.1坪
木立に囲まれた自然あふれる土地にインスピレーションを得て、建築家が施主様に提案したのは平屋の家。「広いリビングなどが欲しかったので、当然2階建てになるだろうと思っていました」とA様。設計のコンセプトは、もともとある樹木に敬意を払い、木立との融合を図ること。木々の緑が屋根になるような住まいづくりのイメージが広がり、建物自体の屋根をアール状に欠き取り、デッキにも円形の穴を開けて樹をそのまま残すなど細やかな工夫も。また、外環境と室内を自然につなぐ役割として、建物の中にデッキを大きく入れ込み、樹をイメージした丸太を据えた。落ち着いたブラウンの外壁が緑に映える外観は、不燃性の木材を使用。緩やかな片流れの傾斜屋根になっており、室内の南面の勾配天井を活かし、大きな開口を設けるプランを建築家が提案。「いい意味で期待を裏切るプレゼンを聞きながら感動し、心が震えました。実は当初平屋を建てたいという思いもありましたが、難しいだろうと諦めていたんです」とA様の言葉にならない思いまで汲み取る、建築家の提案力の高さに驚かされる。まるで昔からそこにあり、周囲の木々と共存してきたかのような美しい住まいが形になった。

柱と梁が織り成す凛とした空間

メインスペースは凛とした美しい佇まい。柱は樹、梁や垂木は枝をイメージしており、外環境の自然と調和を図っている。薪ストーブはA様邸のキーカラーであるブラウンのものを建築家と施主がショールームで一目惚れして即決。椅子や家具、テレビ台の高さまで建築家と相談しながら決めることができたとのこと。

平屋ならではの贅沢な開放感

全体的なトーンをブラウンに寄せ、落ち着いてくつろげる空間に。アイランド型のキッチンカウンターを採用し、あえてリビングとの境界を作らず開放的な間取りを実現している。屋根の勾配を活かした高い天井は平屋ならでは。

インテリアコーディネートまで建築家がサポート

木をふんだんに使った空間に、端正な雰囲気のインテリアが似合う。コーディネートについても建築家がサポートするからこそ、感性あふれる空間に仕上がるのがうれしい。

こだわりの一枚板

上がりかまちに大きな木の一枚板を使った玄関。ディテールの一つひとつにまでこだわる、妥協のない住まいづくりに施主様も大満足とのこと。
シーリングのような丸い天窓は家のあちこちに設けられており、木漏れ日のような光を届けてくれる。

外を取り入れるバスルーム

ラグジュアリーホテルのようなサニタリーとバスルーム。アウトドアで汚れた身体を洗えるよう、直接バスルームに入れる設計。景観を室内に取り込む大胆なアイデアなど、どれもワクワクする提案ばかり。

緩やかに繋がる個室

リビングダイニングとひと続きの寝室。主寝室のほかはオープンで家族の気配が感じられる。天井に段差を設け、単調になりがちな空間に変化をつける工夫も。ここにも天窓を設置。

木々を囲むデッキ

テラスの屋根を円形に大きく欠き取り、成長を続ける木々に優しい造りに。デッキには木をイメージした丸太の柱を据えている。心地よい風と陽射しを感じながら、デッキでブレックファスト…という贅沢な暮らしの夢も広がる。

建築家の細かい心配り

バスルームのある北側はプライバシーに配慮し、部分的にセットバックしてデッキを設け、開口部も最小限にとどめている。

木々と共に生きる住まい

何十年も前からそこに存在していたような、木立の中に建つ住まい。南側の庭から夕景を眺めると、平屋にこだわった建築家の思いが伝わってくるようだ。

お客様の声

東京都 A様/2010年 お引渡し
家族構成:4人(夫婦+子ども2人)

家づくりのきっかけは何ですか?

同じ敷地内に古い本宅がありましたが、自分たちが住むため新しい家を作りたいと思いました。

どのように会社を選びましたか?

木を扱う仕事をしていることもあり、敷地内に生えている木と調和する家にしたいと思っていました。自然素材を使った家づくりができる会社を探していたところワンズさんと出会いました。

家づくりのこだわりは?

木に囲まれた自然あふれる土地を活かした開放感のある家にしたいと考えていました。素材もプラスチックのような人工物ではなく、できるだけ自然素材を使いたいと思っていました。平屋にも憧れがあったのですが、広くて開放的なリビングにしたかったので、二階建が現実的かなと思っていました。
そんな中上がってきた建築家のプランには本当に驚かされました。難しいと思っていた平屋のプランを出していただけたのは本当に予想外でした!
平屋ならではの使い勝手がよくシンプルな間取りで、随所に敷地の木々を思いやるような工夫がありました。また、職業柄植物を触るため、汚れて帰ってくることが多い私にとっては、外から直接バスルームに入れるのも魅力的でした。いざ家づくりとなると肩に力が入りがちですが、建築家や職人さんにある程度おまかせできたことで、想像以上の良い家に仕上がりました。常識にとらわれず、私たちらしい家づくりができたと思います。


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