2×4の壁をくりぬく大胆な間取り変更で、緑あふれる快適な二世帯住宅へ

2×4パネル工法 フルリフォーム
施工面積1階108.08㎡/32.69坪
2階108.08㎡/32.69坪
S様のご実家は築20年2×4パネル工法の二世帯住宅で、左右に世帯が分かれていました。S様の住む子世帯側は床面積が狭く、ご両親が住む親世帯側も不便を感じる点が多く、思い切って両世帯を上下に分けるリフォームを決めました。一般的には親世帯が1階で子世帯が2階というパターンが多いのですが、夜型になりがちな子世帯の生活音が気にならないようにと敢えて1階に子世帯が住まうことにしました。S様ご夫婦が趣味で集めているアンティークの家具に合う建具を自らご用意されたり、珪藻土や無垢材といった自然素材を使ったりとこだわりが詰まった心地よい住まいに仕上がりました。

壁をくり抜いて生まれた美しいアール

構造上、間取り変更が難しいと言われている2×4パネル工法。S様のお宅も両世帯を隔てる分厚い二重の壁を、建物自体の耐久性と耐震性を保ちながらいかに取り払うかというのが最大の課題でした。建築家は構造計算をした上で必要部分を残し、可能な限り壁をくり抜くことにしました。また、角にアールを施すことで空間にデザイン性が加わりました。

アンティーク家具に合わせた
ナラ材の床

TVラックの反対側にはワークスペースとして活用できる一枚板の造作カウンターを造作。家族が同じ空間で過ごす時間が増えました。

木とステンレスが融合するキッチン

「木とステンレスを上手く組み合わせた空間にしたい」というS様のご希望で、キッチンはオーダーでしつらえました。背面の収納は鏡面仕上げにし、庭の緑が写りこんで緑に囲まれているような空間に仕上がりました。また、鏡の効果で空間が広く見えるという効果も。

ちょっとした作業に大活躍の
ワークスペース

ミシンやアイロン掛けなどのちょっとした日常作業から、パソコンでの作業まで、何かと便利なワークスペース。昼間は窓からの明かりで手元が照らされます。
足元にノートパソコンやプリンターを置くための定位置も設け、使わないときにサッと仕舞える工夫も。

お庭の緑が楽しめるリビング

ダイニングキッチンとアールの開口部を隔てたリビング空間。ソファーに座ればお庭の緑が楽しめます。TVラックとソファーの背面の収納はアンティーク家具に合うよう造作しています。

千本格子が美しいライブラリー

職業柄本や映像資料が大量にあるS様ご夫婦。階段下の空間を活用し、資料が一目で見渡せ、収納できるライブラリーを造作しました。一見壁面収納棚に見えますが、更に奥へとウォークインできる驚きの空間です。
ちなみにこの建具は以前の家で使われていたもので、建具職人が高さを調整して使用しています。格子なので通気性を確保でき、照明を点けると中が透けて見えますが、電気を消すと中は見えず、来客の視線を遮断できます。

お庭と繋がる暮らし

緑や花がお好きなS様ご一家。
1階はウッドデッキでいつでもお庭に出られるようにしました。
親世帯の2階からもお庭が眺められるよう、バルコニーのフェンスを透明なものに変更。ご両親にも喜んでいただける提案になりました。

寝室も開放感を持たせて

寝室は間取りの変更はしていませんが、内装のみ他と部屋の雰囲気を合わせて一新し、S様お好みの落ち着いた空間に。
吊り下げタイプのテレビを設置し、就寝前のくつろぎタイムのアイテムに。

職人の技が光るアンティークの扉

玄関からLDKへとつながる扉はS様ご自身でアンティークの扉をご用意されました。それを建具職人がこの家に合うよう調整したものです。まさに職人の技が光る扉です。

土間スペースとシュークロークで玄関をより機能的に

趣味の自転車が置けるよう、玄関に広めの土間スペースを作りました。そして以前階段があったスペースには広いシュークロークを設けました。コートを掛けるスペースも設けたので、お出かけの準備もスムーズです。家族分のコートや靴が見えないように、アンティークの建具を目隠しの扉にしてスッキリとした玄関スペースに仕上げました。さらに、照明を消せば格子扉の中が見えなくなるだけではなく、格子の間から換気もできる機能的なスペースです。

お客様の声

東京都 S様/2013年 お引渡し
家族構成:家族構成:4人(ご夫婦、ご両親)

家づくりのきっかけは何ですか?

元々実家が左右に分かれたタイプの二世帯住宅で、それぞれ広さが異なっていました。半年ほど両親とともに夫婦で暮らしていました。ところが私たちが使っていた方のスペースは非常に狭く、両親の住むスペースも何かと不便が多いと感じていたり、使わない部屋があったりと、建物全体が有効利用できていない状況でした。建物自体も築20年程度とまだまだ使える状況だったことから、リフォームできないかと思いました。

どのように会社を選びましたか?

何社かリフォーム会社を当たりましたが、2×4パネル工法の壁を取るリフォームは難しいと断られてしまいました。そんな中、デザイン性と自然素材の観点でリフォーム会社を探していたところ、ワンズさんに出会いました。一つの要望に対して3パターンくらいアイデアを出していただけたので、対応力と提案力を感じました。そして、私たちにとって一番良いチョイスをしてくれるだろうという信頼感が決め手でした。

家づくりのこだわりは?

まずは二世帯でお互いがストレスなく暮らせることを重視しました。仕事の都合で夫の帰宅時間が遅かったので、建築家から「子世帯の生活音で親世帯に迷惑を掛けないよう思い切って1階に子世帯をレイアウトしませんか?」という提案をいただいたとき、自分たちには無かったアイデアにとても驚きました。また、空間の心地よさとデザインの面から壁は総珪藻土塗り、床材は無垢材にしました。大正時代から昭和初期に作られたアンティークの家具や建具に合うデザインにしたかったので、そこには徹底してこだわりました。以前住んでいた家から持ってきた格子戸や、骨董建具のお店で購入した扉など、どれも愛着のあるものばかりで、それをこの家に合うように調整していただけました。私たちの細かい要望に一つ一つ答えていただける対応力と、現場の職人さんの技術の高さには感激しました。


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