アールが美しい構造壁
建物の構造を担う袖壁と垂壁は撤去できませんでしたが、インテリアコーディネーターをされているご主人のアイデアでアールを付けたところ、部屋のアクセントになりました。また、そこに施した珪藻土の塗装に美しい陰影が生まれました。将来的には間仕切りの建具を取り付けられるよう、天井にレールだけ設置しています。家族が見渡せるキッチン
もともと壁に囲まれていたキッチン。広く明るくしたいというのが奥様のたっての希望でした。対面だったキッチンはL字型を壁付けにすることで、ダイニングに水や汚れがダイニングに飛ぶのを気にせず料理できます。
お二人が選んだタイルもお部屋のインテリアに合っていて素敵です。家族の様子がわかる小窓
元はキッチンと洗面所を行き来する扉がありましたが、その名残として取り付けられたチェッカーガラスの小窓はご主人が探してきたアンティーク。開けると隣に面した洗面所と浴室の様子が分かります。遊び心を感じるポイントですが、実は換気にも便利なんだとか。構造のデメリットを活かしつつ、コストコントロールも賢く
作業や収納に便利なキッチンカウンターは後から購入したもので、必要に応じて動かすことができたり、造作のカウンターと比較してコスト面でのメリットも。また、時計が掛かっている壁はパイプスペースの為撤去ができませんでした。この出っ張りに合わせて壁面収納を設けたことで、構造のデメリットを賢く解決できました。何かと生活感が出やすいダイニングとキッチンのパントリーとして活躍しています。床は貼り方を斜めにすることにより、通常のフローリングと同じコストでヘリンボーンのような表情が出るデザインにしています。生活感を出さずスッキリ収納
造作の壁面収納は家電や食材、ゴミ箱など、必要だけど見えると生活感が出すぎてしまうものをスッキリと収めてくれます。寝室も開放感を持たせて
寝室はもともと和室でしたが、天井を撤去し天井を高くして開放感を持たせました。露出させた躯体は白く塗装し、壁面は調湿効果がある珪藻土で塗装し、快適さをアップさせています。また、床の間と押入だった場所は2間幅と大容量のクローゼットになりました。WICも便利ですが、通路幅が必要な分、こうした壁面収納の方が収納量が圧倒的に大きくなります!広く使いやすくなった洗面室
元は脱衣室と洗面室に分かれていましたが、一室にまとめて空間に奥行を持たせました。広くなった分壁面収納を充実させました。キッチンと隣接した壁には小さな小窓を設置したことで、採光と換気ができます。
広いカウンターの洗面台は朝の支度で大活躍です。玄関も広く明るく
狭く暗くなりがちな団地の玄関。使い勝手を良くしたいと隣接する個室を狭め、玄関幅を30cm広げたので、ゆったりとした空間になりました。
元は腰高のシューズボックスがありましたが、壁面いっぱいの収納を設置し、すっきりした見た目と大容量の収納が実現しました。