自分たちらしさ、心地よさを大切にした二世帯住宅

木造在来工法
戸建フルリフォーム
施工面積 175.55㎡(1階89.02㎡、
2階86.53㎡)
もともとご主人のおじい様が建てた二世帯住宅を、両親が高齢になり同居を決めたことでリフォームすることにしました。以前は玄関は別々でも階段など一部で二世帯がつながる間取りでしたが、親世帯と子世帯では生活時間帯やライフスタイルが異なることに配慮し、思い切って完全分離にしました。親世帯は1階、子世帯が2階という上下での分離プランを採用し、いわゆる「スープが冷めない絶妙な距離感」で、お互いが気兼ねなく暮らせることを重視しました。
都心の住宅地でありながらも、大きな窓を配置することで日の光を十分に取り込める、開放感のある空間になりました。居心地の良い空間にしたいという奥様のこだわりが詰まったお部屋になりました。

子世帯

明るく開放的なダイニングキッチン

引き違いの窓だったのを建築家の提案で敢えて大きなFIX窓と開き戸にすることで、大きく外を切り取ることができました。
梁をあらわしにして天井高を高くしました。壁と同色に塗ることで、空間の一部として違和感なく溶け込んでいます。

見せる収納も、サッと閉めれば見せない収納

キッチン収納は、お気に入りの鍋や食器を見せる収納としての楽しみもありますが、サッと扉を閉めれば見せない収納にもなります。ごちゃごちゃしたものが目につかず、常にすっきりした空間で生活ができきます。

オープンキッチンは使いやすく美しく

二世帯住宅なので子世帯の限られたスペースでいかに心地よい空間に仕上げるかがポイント。オープンキッチンとして、リビング・ダイニングをまとめてワンフロアーとして広く見せています。
生活感の出やすいキッチンの美しさが、心地よい生活に繋がるため、見せない収納とごちゃつきがちな手元を見せないカウンターを設置。 オーダーで大きなサイズにして、親世帯が遊びに来て人数の多い食事会でも対応できるようにしました。
L字型キッチンは効率よく調理や片付けができ、コンロが室内側にないため、油跳ねなどを気にせずに料理ができます。 色は白と黒でまとめてダイニングのトーンと統一感を持たせています。

空を独り占めできるバルコニー

南側バルコニーは物干しができる最低限のサイズでしたが、構造上出せる最大限面積に拡張。壁も高くすることで視線を気にせず外部を取り込めるプライベートな空間に。サッシが邪魔にならない大きなFIX窓を通して視線が抜け、室内の延長としての位置づけ。

また、この下には親世帯の物干しがあり、雨が降っても濡れない屋根の役割も果たしています。

ロフトの階段で空間にリズムを

リフォーム前は折り畳み式の梯子で上るロフトでしたが、引き出すのが手間でただの物置でした。そこに固定の階段を設置したことで、行き来が楽になり、こもって本を読んだり、家族のプライベートな空間になりました。
また、壁と同じ白で統一されたストリップ階段にしたことで圧迫感を抑え、こだわりのアイアン手すりの引き締め効果と相まって空間のポイントになっています。

LDKを緩やかにゾーニング

以前あった個室を取り除いて広々としたLDKに変更しました。またLDKは空間の配置をずらしたり、構造上必要な壁面を活用することで、食の場とくつろぎの場を緩やかにゾーニングしています。
個室をつなげてワンフロアーのLDKに間取りを変更。構造上取り除けない柱と壁をゆるやかなゾーンニングに利用。それぞれ斜めに繋がることで、視線の重なりを減らし、人が多くてもに空間余裕が生まれます。
窓の大きさも調整することで、すべての部屋を明るくするのではなく、陰影のコントラストをつけることで、「場」の雰囲気に変化をつけています。珪藻土の天井も元の建物を活かしたわずかな差があり、光の反射が美しい。

防音設備のある個室

バイオリンを習う娘さんの個室。間取りの都合上、道路に面した北側となりましたが、音漏れしないような防音仕様に。

フルオーダーのリノベーションは、断熱材の種類もお客様に合わせて変更が可能。防音効果のある断熱材もお選びいただけます。

シンプルな中でもこだわりの洗面台

シンプルでシャープなデザインの洗面台。壁から浮いたようなデザインがさりげなく個性的。
洗面台もフルオーダーならではのミリ単位のオーダーが可能。造作とすることで既製品では出せない美しく、機能的な洗面スペースとなった。
鏡も浮遊感のあるものを採用し、広くはないがこだわりの空間としている。脱衣所と洗面スペースを下にレールのない上引き戸で分けた。扉を閉じていると存在感がなく一体の空間に見えるが、仕切れることで家族の使い勝手も良い。

光を導く階段

白い壁と踏板のダークトーンのコントラストが印象的な階段。珪藻土の白い壁にLDKから取り込んだ光が反射し、1階へ光を導きます。

高窓からの光の入るすっきりとした玄関

子世帯専用の玄関には大容量のシューズクローゼットを設けた。SICのドアと姿見と幅や高さを揃え、玄関ドアの幅と高窓の幅も統一、サイズにバラつきがないことで空間が一気に美しくなります。
建築家の設計ではこうした細かいこだわりを積み重ねることで、印象に大きな違いを生み出す。
シューズクローゼットの下に間接照明を入れてタイルの床を美しく照らします。

親世帯

あたたかく穏やかな時を過ごすLDK

1階の親世帯のLDKは、扉、床、壁面収納の面材を明るめの色でまとめ、開放的な印象に仕上げました。また、一番長く過ごすリビングを一番日当たりのいい南側に設置。冬場は暖かい日差しが庭を通して入ってくる。

ウッドデッキはLDKと庭をつなぐかけはし

LDKに面した大事にしている庭。年を取ったご両親が行き来しやすいように、居室前のデッキは室内の床と同じ高さにして、一段下げてもう1枚デッキを設置。大きな段差なく、庭に出られるように配慮されている。
子世帯のバルコニーを屋根にして、その下に洗濯ものが干せるようになっている。

お客様の声

東京都 M様/2017年 お引渡し
家族構成:家族構成:5人(親御様、ご夫婦、お嬢様)
何社か比較し、コスト面と素材のバランスが良いと思いワンズさんに決めました。珪藻土の壁や無垢材といった自然素材などを実際見たり触ったりできたので質感等が良くわかりイメージしやすかったです。家づくりをするにあたって一番こだわったのは家事導線です。効率よく調理や片付けができる L字型のシステムキッチンや空間を明るくする大きな窓や、外部の視線を気にせずくつろげるバルコニーとLDK。また、壁と同じ白にして空間に変化を加えたロフトへの階段。天井を高くして開放感のある空間にしたりと、建築家と共に様々な要望を叶えることができました。また、リフォーム前はとても寒かった1F親世帯は暖かく過ごせるよう間取りの工夫をしました。さらに、親世帯バスルームもLDKの近くに配置して寒暖の差を軽減することができました。実際暮らしてみても、とても居心地が良いと日々感じています。導線にこだわったのでストレスなく家事ができています。また、隣家の視線が気にならず、とても寛げます。二世帯住宅リフォームで、親世帯が暮らしながらの工事だったのでものすごく大変でしたが、結果的にとても良い家ができました。


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