こだわりのポイントはなんですか?
日頃家事をこなし、子どもたちに目を向ける必要がある妻の動線を中心に空間を構成しました。
併せてリフォーム以前の壁によって仕切られた閉塞的に感じている空間を解消し、風通しを良くすることを目指しました。
取り掛かりだすとなかなか手が離せない上に、一日の時間を長く過ごすキッチンスペースをフロアの中心の前線基地として、妻がそこから見渡せるところにプレイルームや子どもたちのワークススペース、リビング、ダイニングを配すことで、家族の様子が常に感じられる空間になると同時に壁を極力減らしたことで風の通り道もできました。
また収納はオープンを主とすることで整頓を意識でき、家族みんなで家をきれいにする気持ちを持てるように考えました。
洗面、テレビ、ダイニング回りはスペースを無駄なく使えるよう、既製品のシステムキッチンを造作した収納棚やタイルでオーダーキッチンのような雰囲気に仕上げています。場所により家具のばらつきがなく全体の統一感が生まれています。
実際住んでみてどうですか?
家族の顔が常に見えることで自然と会話や団欒が生まれています。
家は家族と一緒に思い出を刻んでより良くなっていくものと考えていますので使うほどに味わいの出るフローリング床は満足していますし、オープンな棚は子どもの成長に合わせて使い方や入れるものを確認できるので使いやすいと感じています。
ゆるやかに様々なゾーンがつながり、「これをするだけの場所」とスペースの用途を限っていないので、実際の大きさ以上に広々とつかえて、友人を招くことが増えました。
家づくりを振り返ってどうでしたか?
家づくりは住み始めるところがゴールではないと思っていましたので、将来の子ども部屋利用、さらにその先の子どもの独立で個室の必要性が低くなるところまで考えてスライディングウォールを採用することも一緒になって考えていただけました。また、生活動線を考えて洗面所に妻のドレッサーを作りつけることもご提案いただけたことに感謝しています。
住んでから必要となってくるものは自分で設えたりもしていますが、下地の状況や状態もすぐにご相談に乗っていただけるので、引き渡し後も“家族の変化に合わせた家づくり”が一緒にできていると感じています。