最近の住宅トレンド
この度のブログでは、最近の住宅のトレンド、またお客様からのご質問、お問い合わせが増えてきた内容について6項目に厳選しました。
これからお住まいを建てられる方、住み替えやリフォームを考えていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。
1.平屋回帰 ワンフロアで家族がつながる暮らし
トレンド概要
かつては郊外や田舎のイメージが強かった平屋。しかし近年は「バリアフリー設計」「家事動線の短さ」「地震時の安全性」が再評価され、都市近郊でも建築事例が急増しています。
SNSのハッシュタグ「#平屋暮らし」は2021年比で投稿数が約2.3倍に伸びました。
こんなご家庭におすすめ
・子どもがまだ小さく、上下階の上り下りが大変
・夫婦共働きで家事を最短距離で済ませたい
・将来的に親世帯との同居や介護を見据えている
コストと注意点
・延床面積が同じ2階建てと比べると、基礎と屋根の面積が増えるため建築コストが1〜2割高くなる傾向があります。
・一方、階段が不要になるため室内の有効面積を広く確保でき、坪単価で見れば割高感は小さくなることも。
2. ZEH住宅――光熱費“実質ゼロ”を目指す省エネ最前線
トレンド概要
ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、「省エネ+創エネ+断熱強化」で年間の一次エネルギー消費量の収支を概ねゼロにする住宅。
政府は2030年までに新築の平均でZEH水準を確保することを目指しており、2025年からは省エネ基準適合が義務化。補助金と税制優遇も後押しし、採用率は年々上昇中です。
メリット:
光熱費を年間10〜15万円削減できる試算も
高断熱で夏は涼しく冬は暖かい
太陽光+蓄電池で非常時も安心
デメリット:
初期費用が上がる(太陽光+断熱材+高性能サッシ)
太陽光のメンテナンスと将来のパネル交換コスト
3. 家事ラクの定番!ランドリールームのある家
トレンド概要
「洗う→干す→アイロン→収納」を一室で完結できるランドリールーム。
SNSの検索ボリュームは2017年比で約8倍に増加し、間取り提案の定番になったそうです。
設計のポイント
広さは2〜3畳が目安(ドラム式+カウンター+物干しポール)
換気扇&除湿機をセットで計画し、部屋干し臭を防止
隣接するファミリークローゼットと動線を一体化
4 “ヌック”で叶える、自分だけの小さな居場所
トレンド概要
「家族の気配は感じたい。でも少しこもれる場所も欲しい」──そんなニーズから誕生したのがヌック(nook)です。
リビング脇や階段下など0.5〜1畳のスペースを活用し、読書・仕事・趣味に使える半個室空間として人気です。
活用アイデア
床座スタイルで絵本コーナーに(段差をつけて秘密基地風)
ワークスペース+プリンター収納をまとめて在宅勤務の集中ゾーン
コンセントと間接照明を仕込んでシアター風に
資産価値の視点
わずかなスペースでも付加価値として評価されるため、中古売却時の差別化ポイントになります。
5. 「タイパ住宅」で家づくりの時短革命!
トレンド概要
“タイムパフォーマンス(タイパ)”を重視するZ世代が住宅購入層に加わり、「家づくりの手間自体を削減」する動きが加速。
タイパを高める3つのキーワード
・回遊動線:キッチン↔洗面↔バルコニーが循環
・水回り集約:浴室・洗面・キッチンを一直線配置で配管コストも削減
・FCL(ファミリークローゼット):家全体の収納を一箇所に集約し、片付け時間を半分に。
家事効率シミュレーション
一般家庭で1日あたり合計約140分と言われる“立ち仕事家事”を、動線最適化とスマート家電で約90分に短縮できる試算も。
余った時間を家族との余暇に振り向ける“タイパ”重視の暮らし方が注目されます。
6. 「電気代が大変!」に備える、省エネ化テクニック
トレンド概要
2024年冬のSNSトレンドワードは「#電気代ヤバい」。固定費を抑えたいファミリー層にとって、毎月の請求額は家計に頭の痛い問題です。
今すぐにでも実践できるおすすめ節電術4つをご紹介します。
1.契約アンペアを見直す
今のアンペアから下げても生活が可能なようなら、下げることで電気代を節約できます。
電力会社によっても異なりますが、10アンペア下げると月に200~300円ほど電気代を節約できることが多いです。
電気アンペア数を見直すポイントは、一度にどれだけの電気を使うかです。同時にどれだけの家電を使うかを計算しましょう。計算方法は同時に使用する消費電力(ワット数)を100で割った数字が、同時に使用するアンペア数のおおまかな数値とされています。
2.待機電力を減らす 実は待機電力は、世帯で消費する電力のうち約5%を占めているとされています。
近年では技術の進歩により待機電力量は減っていますが、古い家電を長く使っている場合だと、多くの待機電力を使用していると考えられるのです。少しでも待機電力を減らし、電気代を節約するための方法をご紹介します。
・コンセントからプラグを抜く
・家電を買い替える 新しい家電ほど待機電力は少なく設計されているだけでなく、利用時に使う電力も少なく設計されていることが多いです。そのため、長期的に見れば家電を買い替えた方がお得になる場合もあります。
3.家電の使い方を見直す
・エアコン
エアコンは家電の中でも消費電力の多い家電です。使い方を工夫することで、電気代を大幅に節約することができます。
・サーキュレーターや扇風機と併用する
・夏の冷房は28℃を目安にする
年間で30.24kWh、約820円の節約
・冬の暖房は20℃を目安にする
年間で53.08kWh、約1,430円の節約
・フィルターをこまめに掃除する
エアコンのフィルターはこまめに掃除しましょう。フィルターにほこりが溜まっている状態だと、冷えにくい(または暖まりにくい)要因の一つになります。
年間で31.95kWh、約860円の節約
※引用:経済産業省資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」
・室外機の付近にものを置かない
室外機の吹き出し口にものを置いてしまうと冷暖房の効果が下がるとされています。室外機の吹き出し付近にものを置かないように気を付けましょう。
冬に雪が積もる地域は、雪が吹き出し口をふさがないように、防雪フードなどを利用するのがおすすめです。
・照明器具
照明器具を省エネ型に変えるだけでも、電気代の節約になります。
電気代の節約になるだけでなく、LED電球は長持ちするのでトータルコストでお得になります。
目安として10年使った照明器具は取替時期とされています。
・テレビ(32Vの場合)
テレビも新しいものほど消費電力量が削減されています。たとえば、10年前のテレビを新しいものと買い替えると約33%の省エネになるとされています。
・こまめに掃除する
・こまめに電源を消す
年間で16.79kWh、約450円の節約
・省エネモードを活用
年間で27.10kWh、約730円の節約
※引用:経済産業省資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」
・冷蔵庫
・ものを詰め込み過ぎない、冷蔵庫の中にものを詰め込み過ぎない
年間で43.84kWh、約1,180円の節約
・無駄な開閉をしない
年間で10.40kWh、約280円の節約
・設定温度を見直す
年間で61.72kWh、約1,670円の節約
・冷ましてから入れる
※引用:経済産業省資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド」
4.生活スタイルを見直す
冬の暖房時には窓から約58%の熱が逃げ、夏に冷房時には窓から約73%の熱が入ってくるとされています。これを断熱するだけでも、エアコンの設定温度を適切にできるので、節約効果が見込めます。
・電気使用量を知っておく
自宅でどれだけ電気を使用しているのかチェックしておくのもおすすめです。
・窓の断熱対策を行う
暑さや寒さ対策には窓の断熱対策が重要です。特に冬は窓などの開口部から、5割以上の熱が窓から逃げているとされています。窓がよく結露する場合その窓は断熱不足のサインです。電気代を節約するためには窓の断熱対策をしっかり行いましょう。
・家全体の断熱対策を行う
特に夏は、直射日光による熱を室内に入れないようにするのが大切です。たとえば窓の外に庇やオーニング、すだれを設置しましょう。太陽高度の高い南側の窓で対策をすると効果的とされています。室内の窓にブラインドシャッターなどを設置するのもおすすめです。
電気代を少しでも節約したいと思っている方は多いかと思います。今回ご紹介した節約術は比較的簡単に取り入れられるので、ぜひチャレンジしてみてください。
お住まい方には絶対に正解は無いのかもしれません。大切なのはご家族の価値観にフィットする「我が家仕様」を見つけることだと思います。
弊社 One’s Life Homeでは、「快適、省エネ、お住まいやすさ」をバランスよく叶えるご提案を行っております。是非、お気軽にご相談くださいませ。