新築・リフォームに取り入れるモダニズム建築の魅力
新築・リフォームに取り入れるモダニズム建築の魅力
■ 国立西洋美術館:芸術と自然が調和する空間
上野公園の文化施設が集中するエリアに位置する国立西洋美術館は、芸術と自然が調和する独特な空間として知られています。この美術館の魅力は、所蔵作品だけでなく、建物自体にも見出すことができます。フランスの建築家ル・コルビュジエが手掛けた日本唯一の建築作品であり、その特徴的な外観は、まるで空中に浮かぶ直方体のようです。この建築作品は、日本における近代建築運動に大きく貢献したことが評価され、2016年に世界文化遺産に登録されました。
Ⓒ国立西洋美術館
(転載不可)
■ ル・コルビュジエと近代建築
ル・コルビュジエは、鉄筋コンクリート(RC)造の建築物と深く結びついた建築家として知られています。彼は鉄筋コンクリートの可能性にいち早く着目し、「メゾン・ドミノ」と呼ばれる革新的な建築形式を考案しました。
このシステムは、従来の重厚で制約の多い西洋建築の概念を覆すものでした。鉄筋コンクリートの特性を最大限に活用し、スラブ、柱、階段のみを堅固に構築すれば、他の要素は自由に設計できるという考え方で、この考え方は、モダニズム建築の基礎となり、現代の建築デザインにも大きな影響を与えています。
■ 日本との関係
ル・コルビュジエの建築理念は、日本の伝統的な建築様式と多くの共通点があったため、日本人に受け入れられやすかったと言えます。彼自身も1955年に来日し、日本の伝統建築や文化に深い感銘を受けました。特に京都の寺院や庭園の簡素さ、機能性、美しさに魅了されたとされています。この日本での経験は、ル・コルビュジエの設計理念に大きな影響を与え、空間の使い方や自然との調和といった日本的な要素を自身の作品に取り入れました。彼の作品には、日本の美学や哲学が反映されている部分が多く見られます。
Ⓒ国立西洋美術館
(転載不可)
■ 国立西洋美術館の魅力
建造物自体もさることながら、国立西洋美術館の常設展では、中世から20世紀にかけての西洋美術作品が時代順に展示されています。特に印象派のコレクションが注目を集めており、クロード・モネの≪睡蓮≫は同館所蔵の代表的な作品の一つです。また、オーギュスト・ロダンの彫刻作品、特に有名な≪考える人(拡大作)≫も見逃せません。2022年4月には、前庭のリニューアル工事が完了し、ル・コルビュジエの本来の設計意図が正しく伝わるように、可能な限り前庭を本館開館時により近づいた姿を楽しむことができます。
上野公園は桜の名所として有名で、公園内や東上野エリアには東京大空襲を免れた建造物も多く残っています。世界文化遺産に登録された建造物で西洋美術を鑑賞し、その後上野公園の豊かな自然の中を散策することで、都会の喧騒を忘れさせる知的で心地よい一日を過ごすことができるでしょう。
館 名 国立西洋美術館
所在地 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
開館時間 9:30~17:30
金・土曜日 9:30~20:00(「モネ 睡蓮のとき」会期中の金・土曜日は~21:00)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月28日~1月1日)
URL https://www.nmwa.go.jp/
Ⓒ国立西洋美術館
(転載不可)
■ ル・コルビュジエと成城ギャラリー
現代でも、多くの高層ビルやマンション、公共施設などに、彼の思想を反映した要素を見ることができます。大きな窓、オープンな空間、シンプルな形状など、私たちの日常生活の中にある建物の多くが、ル・コルビュジエの思想の影響を受けているのです。彼の革新的なアイデアは、当時としては斬新すぎて批判を受けることもありましたが、時代が進むにつれてその価値が認められ、今では20世紀を代表する建築家として高く評価されています。
私たち、成城ギャラリーでは、ナチュラルモダンという建築デザインを得意としている木造でもRCでもデザインできる素晴らしい建築家と契約しております。
成城ギャラリーは、ナチュラルモダンを中心とした建築デザインにおいて、卓越した技術と美的センスを誇る企業です。私たちは、外部の建築家と協力しながら、数々の新築住宅やリノベーションプロジェクトを手掛けてきました。特に、ナチュラルモダンスタイルの住宅建築においては、そのセンスと技術が際立っており、多くの顧客に支持されています。
私たち成城ギャラリーが手掛ける住宅は、お客様にとって、より快適で心地よい空間を創出し、住む人々にとって長く愛される住まいを提供することを実現してまいりました。そのための手段の1つがル・コルビュジエなど多くの建築家から始まるモダニズム建築形式のエッセンスです。私たち成城ギャラリーのスタッフと建築家は、顧客とのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添った設計を心がけています。