和とモダンを融合させた縁側に囲まれた二世帯住宅

木造在来軸組み工法
土地面積 357.47㎡/108.13坪
延床面積 201.22㎡/60.86坪
もともとこの場所にあったご自宅から建替えされたこの邸宅。1階は施主のお母様、2階は施主であるご夫婦が住まう二世帯住宅です。1階は以前この土地に建っていた旧宅の建具や大黒柱、欄間などを活かし、新しい素材と古い素材を組み合わせた和モダンで、2階はシンプルモダンに。階層ごとに異なるテイストを絶妙なバランスで融合させています。外壁はシンプルな漆喰仕上げで、1階は和を意識した縁側デッキを建物周りに設け、柱をあらわしにしています。

浮遊感のあるバルコニー

バルコニーを支える柱を構造上ギリギリまで細く仕上げているので、遠目にはまるで浮いているように見える。

邸宅をぐるり囲う縁側

一階は和の要素を取り入れた縁側デッキで囲まれている。施主のお母様はご友人など来客が多いので、縁側で座って気軽に会話が出来るようなゆったりとした空間に仕上げた。
また、よく手入れされた植栽は昔からあるものをそのまま生かしている。

開放的な玄関と旧宅の大黒柱

1階は、旧宅から引き継いだ大黒柱や建具を活かして、和風に仕上げている。
和風といっても新しい素材と古い素材を組み合わせて、モダンな印象に仕上げている玄関はお客様とゆったり過ごせるよう広々とした作りに。

旧宅の建具を活かした新旧が交わる空間

室内は、旧宅からワンズの現場監督と営業担当が大事に取り外してきた鴨井や木の格子建具を活かしたデザインに。天井に使用した木材は、あえて節がある材を選定。和風な雰囲気にマッチしているのと、コストも節なしに比べると安価に取り入れられる。壁は珪藻土。床は落ち着いた色味のブラックウォルナットを用いて、手持ちの家具とのバランスを上手く取っている。

障子や欄間で視線をカット

1階なので外からの視線が気になるが、障子や欄間をうまく使っている。光だけを通す工夫をしているので、明るいが人目も気にならず、カーテンをしなくても過ごせる空間にしあげている。

事務所兼子世帯の住居

2階は、事務所兼子供世帯の住居。
独立した子世帯専用階段を上がってすぐの、玄関ホールを大きく取り、打ち合わせスペースを兼ねている。玄関土間の部分は元々旧宅で使用していたフローリングを再利用している。テラスの床もそれにあわせてウッドデッキに。

施主のコレクションが映えるシンプルモダン空間

室内は1階とうってかわってグレイッシュなモダンな雰囲気。
サッシの高さに建具のラインを合わせる事で、横のラインを揃えて統一感を持たせている。
また、奥行き1.8mと通常よりも広く、壁を2mと高く仕上げたバルコニーは、外からの視線を遮る。
床はグレーのカーペット・壁は珪藻土の白・オープンキッチン(グラフテクト)は濃いグレーとして、家を構成する素材自体にあまり色を入れず、施主こだわりの現代アート、名品の椅子やソファー、照明が生える空間に仕上げた。天井は3.3mと一般的な高さよりも高いゆとりのあるサイズ。窓を上下に2面取り、のびやかなで明るい空間に仕上げた。

空だけを眺められるバルコニー

バルコニーは全面を囲むのではなく、東と南面のみに設置。西側・北側には浴室や収納を置き、閉じた作りになっている。この設計で、朝日を取り込み、南からの明るい日差しを入れるが、夏場の暑い西日は入れないつくりに。また、バルコニーの腰壁の高さを高くする事で、隣接する店舗や駐車場からの視線を遮ると共に、室内側からも目に入らないようにしている。こうして光を取り入れつつ、空だけを眺められるようにしている。

光を取り込むための小さなバルコニー

北側に一部小さなバルコニー作り、そこから光を取り入れたり、浴室から外が眺められるようにした。

お客様の声

東京都 W様/2020年 お引渡し
家族構成:3人(ご夫婦、お母様)

家づくりのきっかけは何ですか?

母が住んでいた家の老朽化に伴い二世帯住宅への建て替えを希望していました。

どのように会社を選びましたか?

母との二世帯でしたので、お互いの好みをうまく両立できることや、旧宅で使っていた大事な建具や飾りをできる限り再利用したいという要望を叶えてくれる会社を探しました。他社では、建具をそのまま使えなかったり、異なるデザインテイストが実現しなかったりしましたが、ワンズさんは、建築家の阿蘇先生のファーストプランがまさに希望を叶えているものだったのと、営業担当の桑原さんとの相性などが良く、ここしかないと決めました。

家づくりのこだわりは?

母が暮す1階
旧宅の建具、大黒柱、欄間の再利用
お友達に来てもらいやすい空間

夫婦が暮す2階
出来るだけシンプルに仕切りの無いワンフロアのような空間
大事にしている家具や絵を飾りたい


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