カコイの家 すべての部屋が中庭に面した開放的な家

工法木造在来工法 2階建て 新築
敷地面積157.70m2 /47.7坪
延床面積128.19m2 /38.7坪
「カコイの家」と名付けられた、内に外があるとでも表現すべき家。カコイと称される高い壁で建物全体をすっぽりと囲ってしまうことで、外部の視線をシャットアウトしながらも、家の中核に設けられた「中庭」が開放感と自然の心地よさを実現している。

カコイの中の中庭

中庭を取り囲むようにすべての居室はレイアウトされていて、2階には広いルーフバルコニーもあり、それぞれ外部からの視線を気にせず過ごせる。

中庭を眺めるくつろぎ

1階リビングには天井までの大きな窓があり、中庭から空へと視線が拡がっていく。「都会にありながら『光と風を感じながら暮らしたい』というご希望を建築家が見事に表現している。 窓枠上部にラインの間接照明を入れて、夜、ガラスに室内の照明が反射しないようにしている。壁全面に造り付けた書棚兼飾り棚はオイルフィニッシュで艶を抑えている。マス目状の棚は珪藻土の壁の良さを損なわず、所々に設けられた扉と相まって造形的な美しさを感じさせる。艶のあるアカシアの無垢の床と白い珪藻土の壁と天井の対比が美しい。

端正なエントランススペース

塗りの外壁を活かすシンプルな黒い玄関ドア。自転車は生活感が出やすいので、外部から見えないように玄関脇にドアで区切った駐輪スペースを設けている。 中に入ると閉鎖的な外観と一気に変化して、中庭に向かって開く間取りになっている。

光の陰影が美しい階段室

階段室の上部にはトップライトを設置。珪藻土の壁に反射する光が美しい。 壁を切り取った場所から、玄関ホールに光が落ちる。

第2の中庭とつながる空間

独立したキッチンには第2の中庭とつながる大きな窓がある。中庭は2階まで吹き抜けになり、2階のトイレや居室とつながっています。

空へとつながるバスルーム

モノトーンでまとめられたバスルームからは、外とつながるドアがあり、空を眺めながらの入浴ができる。洗濯物を干す導線としての活躍。

開放的なバルコニー

2階のルーフバルコニーの開放感は格別。 塀を高くしてあり、反対側はメインの中庭なので、外部の視線を気にせず寛ぐことができる。

ライブラリーのような廊下

単なる通路としての廊下ではなく、趣味の本をレイアウトすることでライブラリーのような雰囲気を演出。

中庭につながるくつろぎ空間

中庭に面した和室は、縁なしの琉球畳と暗褐色の飾り棚という和モダン。 中庭には収納も兼ねる縁側が設けられている。 「細部にまで提案が込められています。デザイン性だけでなく、実際に住んでみてその機能性の良さを改めて実感できる住まいです」

造作家具で仕切る書斎

造作で仕上げた棚で区切られた書斎スペース。 デスク前の窓からも中庭が望めます。

お客様の声

東京都 F様/2014年引き渡し
「光と風を感じながらナチュラルに暮らしたい」という私たちのライフスタイルを、建築家が見事に表現してくれました。外から見ると閉ざされた建物ですが、中にいると青空しか見えないのは最高の贅沢です。細部まで気を使った設計と確かな施工で、デザイン性だけでなく、実際に住んでみてその機能性の良さを改めて実感できる住まいとなりました。じっくりと自分の理想をかたちにしたいという要望をくみ取ってくれて、打ち合わせも1年と根気よくお付き合いいただき、大変感謝しています。


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