すまいの本棚

Tips

2021/04/19 家づくり

マンションリノベを始める前に知っておきたいポイント

年々増加している空き家問題や、首都圏の中古マンション成約件数が新築マンションの供給量を初めて上回る現象など、近年の不動産を取り巻く状況から、「リノベーション」というキーワードはこの数年間で大きく注目を集めるようになりました。新築より低コストで自由な空間づくりが実現できることも人気の要因かもしれません。今回は、理想のマンションリノベを実現するために、是非知っておきたいポイントをお伝えします!

リフォーム?リノベーション?

そもそもの話ですが、「リフォーム」と「リノベーション」の違いをご存知ですか?「リフォーム」は古くなった建物全体や不具合がある箇所を元に戻す工事のこと。これに対し、「リノベーション」は建物に大規模な工事を施し、その性能を向上させることをいいます。既存の建物の良さを活かしつつ、新たな価値を与えられる「リノベーション」ってなんだかワクワクしませんか?

マンションリノベのメリットと注意点

中古マンションのリノベーションは比較的低コストで自由な間取り設計ができるという印象がある反面、気を付けたいポイントもあります。ほんの一例ではありますが、事前に理解したうえで、マンションリノベーションを楽しく実現しましょう!

<メリット>

・こだわりの部屋を実現できる

一般的なマンションの間取りでは満足できないというこだわり派の方には、マンションリノベーションがおすすめです。One’s Lifeホームでは、注文住宅と同様にリノベーションにも建築家が入ることで、見た目の美しさだけではなく、機能面や素材選び、コストコントロールなど、施主様の理想を実現するためのご提案をさせていただきます。

 

・新築マンション購入よりもコストダウンできる

立地や物件にもよりますが、中古マンションをリノベーションした場合、同じ条件・面積の新築物件と

比べると、トータルで2 ~ 3 割コストが抑えられます。

 

・立地の選択肢が広がる

新築マンションを探す際、希望するエリアでみつかるとは限りません。一方、中古物件を探すのであれば、圧倒的に数が多いため、選択できる立地エリアの範囲が大きく広がります。

 

・広い物件が見つかりやすい

不動産価格の高騰から、最近の新築マンションは専有面積をコンパクト化することで販売価格のバランスを取っています。つまり、専有面積が小さい新築物件が主流となっています。一方で中古マンションは新築と比較して専有面積が大きい物件に出会える確率が高い傾向にあります。

 

・ライフスタイルに合わせた間取り設計が可能

壁や設備を取り除き、一度スケルトンにして、間取りの変更が可能です。建物の構造や規約にもよりますが、実は戸建よりも構造上の柱や壁に制限されにくい自由なプランニングが可能です。

<注意点>

・リノベーションできない箇所がある

区分所有者が自由に変更できるのは占有部分のみです。玄関扉やバルコニー、窓のサッシなどは共用部であるため、マンションの規約により勝手に工事できない部分があります。また、キッチンや浴室の配管の移動が制限されることもあります。

 

・日常の管理状況のほかにも、長期的な修繕計画について事前に確認

マンションは10数年に1度ごとに大規模修繕が必要で、その費用は各区分所有者が毎月支払う修繕積立金から捻出されます。滞納などで積立金が不十分であれば、大規模修繕の際に足りない費用を皆で出し合ったり、修繕積立金を値上げしたりして対応することになります。中古マンションを購入する際には、築浅物件の場合でも、修繕計画とともに、管理費や修繕積立金の滞納がないか確認しておくと安心です。

 

・耐震性、配管に問題がある場合もある

購入前に、建物の築年数や状態をよく確認しましょう。特に、1981年の耐震基準の改正以前に建てられたマンションは耐震補強済みか要確認です。また、給水管・排水管に鉄管、給湯管に銅管が使用されている物件もあります。大規模修繕で配管の更新工事がどの程度行われているのか確認しましょう。もし鉄管や銅管の場合には費用は掛かりますが、配管を取替えることをお勧めします。

 

・ローンの金利を要確認

中古戸建住宅やマンションを購入する際、住宅ローンでの購入資金にリノベーション費用も含めることができるかどうか、金利が変わるかどうかを金融機関に確認しましょう。

マンションならではのポイント

戸建とは異なり、複数の住戸が集まるマンションならではのポイントがあります。事前に理解しておくとプランを描きやすくなりますよ。

・フローリング材と遮音規定

実は、多くのマンションでは使用するフローリング材の遮音等級(L 値)が指定されており、階下や近隣の住人の同意が必要、といった規定もそれぞれ決められています。また、カーペットなど消音効果が高い材質の指定や、フローリングが禁止の場合も。プランに大きく反映される部分なので、あらかじめ管理規約を確認する必要があります。フローリングの下に消音素材を敷くなど対応方法もありますので、是非、素材選びは是非ご相談ください。

・二重サッシで叶える窓のリノベーション

窓サッシは共有部分に当たるので、基本的には変更NG ですが、サッシのデザイン性、防音、断熱など住まいの性能をアップさせるなら二重サッシ(内窓)という手段があります。ただ、窓を開けるのにサッシを2 度開け閉めする必要があったり、既存の窓の内側にサッシを設置するのでその分部屋の中が狭くなります。

・パイプスペース(PS)の位置を要確認

パイプスペースはその名の通り給水管や排水管などを通すためのスペースで、原則位置を動かすことができません。このため水回りの配置を変更する際は要注意です。給水管は圧力を使って給水するので、PSから多少離れていても問題ありませんが、排水は傾斜を利用してPS へ流すため、位置関係が非常に重要になります。このような制約を逆手にとって上手く活用できるのが当社建築家の強みです。ちょっと難しいかな?と思う事でもまずはご相談ください。

まとめ

ほんの一部ですが、マンションリノベーションのチェックポイントをお伝えさせていただきました。物件選びやプランニングにご活用いただけると幸いです。One’s Lifeホームはリノベーションでも注文住宅と同じように建築家と共に家づくりができる会社です。ただ見た目をきれいにするだけのリノベーションではなく、施主様のライフスタイルにあわせた暮らしやすさや周囲との調和、デザイン性を持たせたプランを得意としています。また、自然素材、腕のよい職人による自社施工、リノベーションでは珍しいアフターサービスも私たちの特徴です。私たちOne’s Lifeホームで、建築家とともにお客様にとって理想のマンションリノベーションを実現しませんか?

(※掲載した物件写真はすべて当社事例です。)


Contact